経験者インタビュー

中小企業診断士の実務要件がきっかけ
はじめてのオンライン相談も
しっかりした事前準備で無事完了!

関川久範さん
地方公務員
PROFILE
2023年秋の短期チーム型のプロジェクトからプロボノ活動をスタートした関川さん。それから約半年の間に7つのプロジェクトと2つのオンライン相談に取り組んでいます。
※関川さんのGRANT参加実績はこちらからご覧いただけます。
※関川さんはご自身の活動をホームページでもご紹介しています。

中小企業診断士の実務要件がきっかけでプロボノに参加した関川さん。これまでのプロボノの経験やインタビュー当日に初めて取り組んだオンライン相談の感想などを中心にお話しを伺いました。
中小企業診断士の実務要件がきっかけです
東京都多摩地区の市役所に勤めています。市役所の勤務としてはまだ2年目でして、その前は鉄道会社に勤務していました。ずっと建築分野をやっていたんですけど、管理職になるときに経営を学びたいと思って中小企業診断士の資格を取りました。
資格の登録要件には診断実務があるのですが、つてをたどらないとなかなか実務の機会は見つかりません。中小企業診断協会にお金を払って実務補習という形で企業診断することもできるのですが、まずは自分で見つけたいと思っている中で、一定の要件を満たす特定非営利活動法人(NPO法人)への支援も実務従事の対象とみなされるということを知ってプロボノへの参加を検討しました。

最初に参加したのは2023年の秋、東京ホームタウンプロジェクトのNPO法人シニア大樂さんのプロジェクトです。5人のチームでの短期間のプロジェクトでした。
このチームメンバーとの出会いが大きかった。正直なところ、チームで複数名が明確な課題に向き合うのであればそんなに苦労しないんじゃないかなっていうイメージがあったのですが、いろんな経験を持ったチームメンバーと会ったり話したりしていると、楽しくて活気を感じて「チームでやることはいいな」と思ったんですね。実際に成果物について話し合ったり、その後に飲み会をした時もとてもポジティブな感情でいられました。
これが、すごくいい経験になったので、今度は1人でやってみようと思ってGRANTに登録しました。
ご縁があってプロジェクトがつながっていきました
GRANTでは最初に、認定NPO法人心のおしゃべり音楽工房さんのプロジェクトをやらせていただきました。シニア大樂さんのプロジェクトはチームのみんなで取り組みましたが、GRANTは一人ですし、団体さんがプロジェクトでこういうことをやってほしいっていうことを本当に自分ができるかっていうことのせめぎ合いがあって、エントリーボタンをクリックするのにすごく勇気がいりました。

こちらの団体さんは2つのプロジェクトを同時に募集していて、一つは動画編集(「編集動画にモザイクを入れる指導」)、もう一つは助成金申請支援(「助成金・補助金応募を手伝ってください!」)でした。実はやってみたかったのは助成金申請支援だったんですけど、もしもダメだったら動画編集だけでもできるんじゃないかと思っていました。
動画編集のプロジェクトは募集記事の中で「団体さんの手持ちのソフト」としてご紹介されていた動画編集ソフトがたまたま自分が使っているソフトと同じだったので「自分でもできそう」と思ったんですね。まずはそちらをやらせていただくことにして、その時にもう1つの助成金のプロジェクトの内容についても簡単に伺ってみたところ、これならできるなっていうふうに思ったので2つのプロジェクトに参加することになりました。

支援募集記事:編集動画にモザイクを入れる指導


募集記事内容:助成金・補助金応募を手伝ってください!


募集記事では「助成金応募のお手伝い」というお話しだったんですけど、助成に応募する手前の事業の中身の整理とか、事業をどうしていくかっていうところを組み立てて申請書に落とし込むことも行って助成申請書も書きました。申請の数も最初にお伺いしていたよりも多くのご希望があったので、最初に想像していたよりもたいへんなプロジェクトになりました。

次に、同じ助成申請の募集ということから、UMEプロジェクトさんの「助成金申請書作成の伴走サポート」にエントリーしました。
UMEプロジェクトさんはプロボノの経験もありましたし、活動についてかなり落とし込めてる団体さんでしたのですごくスムーズに進んだ印象があります。代表の方から、その方が理事をやられている一般社団法人ビリーバーズさんのプロジェクト「事業アイディアの整理(各種資料作成支援)」のご紹介があって現在そちらのプロジェクトを進めているところです。
さらに、ビリーバーズさんがやられている勉強会のメンバーというご縁からフリースクール SACHI stationさんのオンライン相談「団体の課題と今後の取り組みの整理」にも声がかかって支援の輪がだんだんつながった感じです。
UMEプロジェクトさんのプロジェクトに参加したことで、いろんなプロジェクトに派生したので本当にやってよかったと思います。

いくつかのプロジェクトに取り組んでみてわかったことは、団体さんによって考え方とかスピード感は全く違って個性はさまざまなんですけど、どちらの団体さんも思いが強いということが共通点ということです。その思いをいかに形にするのかというところがポイントになるのかなと思いながら取り組んでいます。
オンライン相談は1日でもしっかりできる
今日は午前中にオンライン相談を行ってきました。認定NPO法人SEEDS Asiaさんの「ホームページ改訂へのアドバイス」です。
別の団体さんのオンライン相談に参加することも決まっていたので、オンライン相談ってどういう感じかなっていうことを早めに知りたいという気持ちもあってやらせていただきました。

支援募集記事:ホームページ改訂へのアドバイス


相談内容は、ホームページがご自分たちが思ってる通りに表現できてないという点で、双方から課題を出しあいました。こちらからは閲覧者としてのフィードバックのほかにも、これからホームページをどのように改修していったらいいかわからないというご相談もあったので、今後の進め方のステップまでお話しして終了としました。今日の相談時間はだいたい30分くらいでした。
事前にホームページを見て「ここが気になりました」というところをお知らせしていたので、本番では「ここの指摘はどういうことですか」というやり取りから始めることができました。ホームページを画面共有して見ながら進めたのでそんなに時間はかからなかったです。

実際にやってみて、オンライン相談は1日でもしっかりできるという感想を持ちました。最初はすごく時間がかかるんじゃないかとか、どこで終わらせたらいいのかわからなくなるんじゃないかなという心配があったんですけど、事前に課題と思われることをこちらからお伝えてして「やっぱりそうだよね」と双方で合致した状態で本番の相談をスタートすることができました。
相談では「ここは良くないですよ」「ここを変えた方がいいですよ」で終わるんじゃなくて、じゃあその後どうしようかというところまで話すことで、納得されて終わることができるんじゃないかなと思っていたのでその辺りも準備して臨みました。

団体さんは、実は募集記事に表しきれていない内容もお持ちだったりするかもしれないので、事前にやり取りをすることで当日のご相談をしっかりお受けできますし、相談が1回でパチっと終わるためにはしっかりした準備が必要なんじゃないかということがわかりました。
やりたいことを形にしていくのが得意です
これまで仕事でなにかを達成しても実感があまりなく、達成感によってすごくポジティブな気持ちになることがあまりなかったように思うんですけど、チームやGRANTでのプロボノ経験を通して、団体さんの課題解決を実感し前向きになることが多々ありました。さらに自分の次のキャリアにつながる活動になってきたことはとても良かったと思っています。

団体さんから思いを直に聞いて、どういうふうにお互いが納得した上でプロジェクトを進めていくとか、それで成果を出していくのかというのは、中小企業診断士の活動にもつながってきますし、あとは自分でもできることがあるんだなということを実感して、前向きになれたことによって今後、中小企業診断士としてやってみたいなという気持ちになりました。

仕事の面ではずっと建築の分野でして、1級建築士の資格は持っているんですけども、設計やデザインをするのではなく設計や工事を監理する立場でやってきました。建築の分野では監理する側で、施設の利用者からこういうのを作りたいっていうのを聞いて、それを絵や簡単な図にして形にしていくっていうのが得意です。中小企業診断士も企業さんから話を聞いて、それをどういうふうにしていくのかを考えていくという、2つはすごく共通しているところがあると感じています。
プロボノをやってみて「やりたいことを伺って形にしていく」というところが自分には向いているということも感じましたので、そういった得意分野を活かせるという点はやってよかったと思うところです。
団体さんの思いに突き動かされています
基本的には打ち合わせをしたらお互いにやることを明確にすることを意識しています。「団体さんはこれをお願いします」「私はこれをやります」というふうに最後は締めたら、メッセージやメールで「こういう検討をしたので確認してください」とこちらから出して確認してもらって、すぐに「次の打ち合わせの日付を出していただけますか」というふうに団体さんが動けるように連絡をすることは意識しているところです。団体さんによってスピード感は違いますし、たまにはそれでも返信がないことがありますけど、そういう点が苦労している部分かなと思います。

自分の気持ちの中で団体さんを放っておけないというのはあるんです。団体のみなさんは、理念とか思いとか、本当に子供たちをどうにかしたいとか、団体と話していると1人1人がすごく思いを持ってやってる方が多いので、そこを放っておくのはできない、なんとか協力したいと突き動かされている感じがします。

将来的には団体さんを継続して支援するとか、個別にお願いされるっていうこともぜひやりたいと思っています。1つのプロジェクトに取り組むと何かにつながっていくことがわかってきたので少しずつ支援の幅を広げて色々やらせていただきたいですね。自分の活動の広がりやプボロノの取り込みを広く紹介したいと思い、自身のホームページも作成しました。
エントリーの前に問い合わせすることで何かが始まるかも!?
GRANTはサービスグラントさんがかかわっていて安心感をもって団体さんとつながったり支援できるのが良さじゃないかなと思います。

募集記事や団体さんのホームページの情報も大事なんですけど、話を伺ってみるともっと手前のところで困ってることが多かったりっていうことも結構あるように思うので、まずはエントリーじゃなくて、その前に問い合わせて話をしてみるのがいいんじゃないかなと思います。
話を聞いてみたら、意外と「そんなことで困ってたり迷ったりするのだったら私でもできるかも」という気持ちになるかもしれません。問い合わせて話をしてみたらお互いがわかって「じゃあエントリーに進みましょう」ということにもつながります。

参加することによって気持ちがポジティブになるとか、思ってもないようなキャリアにつながったりとか、本業以外でやりたいことにつながるとか、そういったことはやっぱりやってみないとわかりませんでした。
昨年の秋にシニア大樂さんのプロジェクトにかかわってプロボノを始めてからまだ半年なんですけども、相当目まぐるしく変わったなっていうのは実感しているところです。ぜひ多くの方にGRANTに取り組んでほしいなと思います。


※掲載内容は2024年3月取材時点のものです。
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