経験者インタビュー

スキルセットが違う同士
専門性を活かした役割分担で
チームの強みを最大に!

石曽根さん、髙谷さん
チームSqueeze Studio
PROFILE
マーケティング&コミニケーションデザインを得意としている少人数プロボノチームです。そもそも何をやるべきか?の整理からクリエイティブまで一貫した支援が可能です。
※チームSqueeze StudioさんのGRANT参加実績はこちらからご覧いただけます。
チームで活動を行っているチームSqueeze Studioさん。情報整理とクリエイティブというお二人のそれぞれの強みを活かして過去10件以上の実績を重ねています。印象に残るプロジェクトを中心にチームでの取り組みについてお話しを伺いました。
元の会社の同僚とチームを組みました
石曽根さん:情報通信業界で営業をしています。最初はチーム型のプロボノに参加しました。それがおもしろかったので続いています。ただ、時間、期間が決まっているチーム型よりも、柔軟なGRANTのほうが自分にはあっているので、こちらに取り組んでいるところです。
今はGRANTにも「チーム設定」機能がありますが、チーム機能ができる前から私が代表してアカウントを作り、他のメンバーを呼んでチームでの活動を行っていました。

髙谷さん:前に石曽根さんと同じ会社で働いていたことがきっかけで一緒にやっていこうということになりました。「プロボノって興味ありますか」と声をかけていただいたことがきっかけです。仕事としてはUI、UXが中心のデザイナーですが、基本的に何でもやりますというスタンスで、クリエイティブ、制作が必要な部分を主にやらせていただいています。

石曽根さん:常に髙谷さんと組んでいるということではないのですが、最近は2名体制が多いかなと思います。チームSqueeze Studioとして10件以上の実績がありますが、半分くらいは髙谷さんと一緒に進めたプロジェクトです。
私はクリエイティブが専門ではないので、支援内容を整理はできても、制作に関しては「あとは団体さんから外部のデザイナーさんに頼んでください」という話になると、まとめた後のアウトプットまで行きつかないんですね。どうしようかと思っていたところで、作れる人がちょうど身近にいる、もし興味があればと髙谷さんに声をかけてみたら乗ってきてくれたっていう経緯です。

髙谷さん:ちょうど会社も副業OKという流れが来ていた時期でした。私としても会社のデザイン業務しかやっていなかったので、デザインする対象が狭かったところを、プロボノとして取り組むことでこれまでやってこなかった分野に関しても実績になるのではないかというのがモチベーションになっています。
プロジェクトの進め方については経験がある石曽根さんにお任せする中で、こうやって進めていくのだというのがわかってきました。
「さばき」と「クリエイティブ」で役割分担
石曽根さん:GRANTではできるだけ資料を事前に準備して「こういうことですよね」って確認をして進めるところに気をつけています。

髙谷さん:GRANTの応募や団体さんとのやり取りはほぼ石曽根さんにお任せしているのですが、プロジェクトの範囲やスケジュール、アウトプットの役割分担等もどんどん言語化して資料に残す進め方をしてくれるのですごく安心感があります。

石曽根さん:大きい役割としては、私の方で「さばき」をしてクリエイティブになったら髙谷さんに渡すという。もちろん一緒には進めていくのですが、調整やプロジェクト管理といった進行管理やファシリテーション、団体さんとの間で「こういうものを作る」というところまで確認ができたら「はい」って髙谷さんにお願いする感じです。あとは私は見てるだけで(笑)
ミーティングでも、プロジェクトの前半戦はほとんど私がリードして課題を具体化しますが、後半になるとクリエイティブの場面になるので今度は髙谷さんがリードしてくれる感じです。

髙谷さん:プロジェクトがスタートする時点で何を作るか、どういう課題があって何を作ると解決できるのかというあたりがふんわりしたまま始まることがあるので、そこの整理をしっかり石曽根さんにしていただいています。私は、プロジェクト定義が完了した後の作業になるので「そもそも何のために作るのか?」という疑問が解消された状態になり進めやすいです。
チームで取り組んだ事例~PRIYO handicraftsさんのプロジェクト
石曽根さん:事例として、PRIYO handicraftsさんというフェアトレードの団体さんのプロジェクト「弊団体のロゴのリメイク」をご紹介します。

支援募集記事:幣団体のロゴのリメイク


もともとは団体の方が描いたロゴを使っていたのですが、ロゴリニューアルにあたり、新しいロゴはデザインの専門家にも入ってほしいという話がありました。団体さんの現状整理までを私の方で進めて、実際にロゴ制作になったときに髙谷さんに何案か出していただいて、団体の方とやり取りをしていく中でロゴが決まっていきました。

成果物(団体のロゴ)


基本的にはどの団体さんもそうなのですが、まず「はじめまして」があって、そのあと活動概要の理解に努めます。何を打ち出していきたいか、この後何をしたいのか、どういうコンセプトにしたくて、どのような場面で主に利用するのか等を事前に考えておいてもらい、それをもとにヒアリングしていきます。団体さんからこういうことをやっていきたいという方向性を一回出してもらい、それをかみ砕いて、進め方の整理までを行いました。

髙谷さん: 団体とのミーティングに参加して、進行は石曽根さんに担当してもらいつつ、ビジュアル以外に団体からのメッセージの打ち出し方などについても都度コメントしました。
ロゴの制作にあたっては、どのようなコンセプトがいいのか、たとえばナチュラル寄りなのか、少しモダンなおしゃれな、今どきの雰囲気なのかみたいなところは、初回の段階でいくつか既存の世の中にあるロゴを集めてこういう感じかどうかみたいな話をしました。その中でユニセックスな、女性らしすぎず男性らしすぎずほどよい、性別を区切らず知ってもらい、関心をもってもらえるようなといったキーワードをいただいので、それをベースとしてロゴ案を3案ほど見ていただいて、その中からブラッシュアップして最終案にしました。
今回ロゴを作るのと一緒にキャッチコピーを入れましょうかという話をしてキャッチコピーの見直しも行い、最終的に「作る人も使う人も笑顔に」というキャッチコピーに落ち着きました。プロジェクトはオンラインで完結しました。
ロゴの活用の流れで動画編集の支援を継続
髙谷さん:このプロジェクト完了後に継続の取り組みとして「活動紹介の動画」の編集をしました。

PRIYO handcrafts活動紹介の動画(3分56秒)


石曽根さん:もともと団体さんにロゴの用途をヒアリングする中で、ロゴを入れた団体紹介動画を作りたい、ホームページへのロゴを変えたい、新しく開発しているジュート商品に製品ラベルとしても付けていきたいというお話がありました。
継続支援に関してはどの団体さんとのプロジェクトでも考えるのですが、PRIYOさんに関しても、ロゴのプロジェクトが完了したときにこのまま継続してオンラインセミナーを手伝っていただけないかというご希望が先に団体さんからあって、セミナーも意識した動画制作も含めて継続支援させていただくことになりました。

髙谷さん:PRIYOさんが持っていたスライドにあわせて代表の方に話していただきました。私の方ではロゴに動きをつけ動画の冒頭と末尾に挿入し、簡単な動画編集をしました。音声はZoomで録画したものを後から映像と合わせ制作しています。
GRANTは普段かかわっていない領域を知る場
石曽根さん:GRANTは本業だと経験できないことや関われない領域を知ることを実践できるという点が一番大きいメリットではないかと思います。世の中には様々な仕事があって、色々な取り組みを行っている人がいるというのが実感できる点が一番やっていてよかったと思います。

髙谷さん:石曽根さんに言っていただいた点はまず第一にあるのですが、付け足すとすると、私は事業会社のデザイナーとして働いているため、社外の方や業務外の領域に向けてもデザインで役に立てるんだろうかということの確認になっています。皆さんに喜んでいただけるのか、ちゃんと役に立てるデザインがスキル的にも領域的にもできているのかなという部分ですね。
あとはお任せしているプロジェクトマネジメントを横で見ながら、デザイン領域だけにとどまらないような仕事の進め方をチームで学ばせてもらってます。
チームならではのメリット
石曽根さん:チームでの取り組みは、一人で参加するよりも挑戦するハードルが下がることがメリットではないかと思います。一人でやる勇気がなくても、二人ならできるのではないかみたいな。
もう一つが、各々が持つスキルセットが違うので、提案できる幅が広がる。そうすると継続案件みたいな話にもつながりやすいと感じています。ロゴの制作だけではなく、パンフレット制作だけでもない、制作物だけでなくて進行面のところも評価していただけることもあります。
例えばPRIYOさんとは別の団体さんの継続支援で、啓発用パンフレットも作ってほしいというお話しがありつつ、クラウドファンディングのプロジェクト管理みたいなところも手伝ってほしいっていうご依頼もいただいたことがあります。チームだからこそ支援の幅が広がった結果ではないかと思っています。

髙谷さん:お互いの得意なところでスキルを発揮して、それ以外の部分をお互いに任せられるという安心感があり、いい分担ができていると思います。例えばデザイナーが一人で支援するとなると、プロジェクト管理や、ここまでに文言を決めてくださいといったスケジュール管理がどうしても発生すると思うのですが、そこは全面的にお任せできています。お互いの領域に集中できるということで負担が大きくなりすぎず無理なく進められている、継続できているってところがいいなと。助かっています。
とにかく飛び込んでみればいい
石曽根さん:GRANTの醍醐味は、普段自分たちの本業と接点がないような人たちや世界と触れられる、それで自分たちのスキル、できることで貢献できて感謝されるという部分でないかなと思います。

髙谷さん:「はじめまして」という挨拶からアウトプットまでいっきに持っていくというのがGRANTの特徴だと思っています。そこで自分がどれだけ誰かの力になれるのか、自分のスキルでイチからのプロジェクトがどこまで持っていけるのかということを短いサイクルをたくさん回せるというのが経験を積むうえでもすごくいい仕組みだなと思っています。

石曽根さん:自分には専門性が足りないかもしれないとか深く考えずにとりあえずやってみたらいいのでは?と思います。やってみて、こんなものかと理解して、自分に合っていれば続ければいいですし、合わないと思えば無理にやる必要性もないと思っているので。

髙谷さん:団体さんもわからない中で一生懸命取り組んでおられますし、団体さんによって進め方や準備のされ方もバラバラなので、お互いにコミュニケーションをとる姿勢だけは持ってやっていけばなんとかなります。とりあえず1コやってみてはいかがでしょうか。


※掲載内容は2023年11月取材時点のものです。