PROFILE
ギリシャ語で支える人という意味の「ドゥーラ」。日本では、2010年頃から産前産後の母親の支援として産後ドゥーラという概念が広まってきました。ドゥーラシップジャパンは、出産の時に付き添って身体的、心理的なサポート提供する「ドゥーラ」を日本で広める活動をしている団体です。
ドゥーラシップジャパンでは、探したい情報にたどり着きやすく、携帯でもアクセスできるウェブサイトに更新したいと考えていましたが、人・お金・時間、そしてITスキルが不足している中、どう改善すればよいのかわからないという課題がありました。
今回は、「GRANT」を活用して、「ウェブサイトの整理」を依頼いただいたドゥーラシップジャパンの宇津澤さんにお話しを伺いました。
負のサイクルから抜け出す一歩としてGRANTに応募
サービスグラントの活動は他のNPO団体からの紹介で知りました。すぐにNPO向け説明会に参加して、チーム型プロボノプロジェクトの説明を受けました。チーム型にも関心があったのですが「規模が小さい私たちの団体には、5人前後のプロボノチームが5、6カ月かけて取り組むプロジェクトは適しているだろうか?」という迷いも生まれました。そんな時に、個人のプロボノによる短期集中型支援を受けられる「GRANT」という仕組みがあると知り、私たちにはこちらの方法が向いているかもしれないと思い試してみることにしました。
GRANTでは、ウェブサイトの情報をユーザーの視点から見やすいように整理することをお願いしました。ウェブサイトを更新したくても、人もお金も時間もない。ITもわからない。何かを改善しなければいけないことはわかるけれども、どうしたらいいのかわからない状況でした。そうすると、更新も滞りがちになって見る人が少なくなり、運営側もモチベーションが下がるという負のサイクルになりました。この負のサイクルが正のサイクルになるよう改善してもらおうと思ってお願いすることにしました。
GRANTでは、ウェブサイトの情報をユーザーの視点から見やすいように整理することをお願いしました。ウェブサイトを更新したくても、人もお金も時間もない。ITもわからない。何かを改善しなければいけないことはわかるけれども、どうしたらいいのかわからない状況でした。そうすると、更新も滞りがちになって見る人が少なくなり、運営側もモチベーションが下がるという負のサイクルになりました。この負のサイクルが正のサイクルになるよう改善してもらおうと思ってお願いすることにしました。
エントリー前のやりとりを通じて信頼関係を構築
プロジェクトに関しては、特にたいへんなことはなかったです。GRANTのプロジェクト登録画面では、記載内容や写真、数字などポイントがガイドされていたので、アドバイスに添って募集情報を作っていくことができました。非常にやり易かったです。幸運なことに、すぐにプロボノワーカーの方から協力を申し出がありました。プロジェクトへのエントリ―前に質問をいただき、関心をもっていただいていることが伝わってきました。答えているうちに信頼関係ができ、その方にお願いすることになりました。
面談では30、40分話をしたと思います。既にやり取りがあり、お互いのことがわかっていたので、オンラインで具体的な日程確認や全体の見通しについて話しました。
期間は3カ月でやりましょうと提示していただきました。私たちはどのくらいの期間があれば何ができるかも全くわからなかったのでお任せしました。最初は2週間に1度、オンラインミーティングで進捗状況やその時の課題を確認することになっていましたが、実際には、とても作業が速く進み、ミーティングの翌日にはメールで連絡をいただくペースでした。プロジェクトの後半はメールで確認作業を進めました。
プロボノワーカーは経験豊富な方だったのでどんどん引っ張って進めていただきました。はじめに、成果物のおおまかなイメージをお伝えしたところ、新たな課題が出てた場合は都度相談しましょう、ウェブ更新後の次のステップについては余裕があったらやりましょう、と進め方を提案いただきスタートしました。プロジェクト進行中は、団体から頼みすぎていないか、プロボノワーカーのオーバーワークになっていないかと心配しながら進めていました。
面談では30、40分話をしたと思います。既にやり取りがあり、お互いのことがわかっていたので、オンラインで具体的な日程確認や全体の見通しについて話しました。
期間は3カ月でやりましょうと提示していただきました。私たちはどのくらいの期間があれば何ができるかも全くわからなかったのでお任せしました。最初は2週間に1度、オンラインミーティングで進捗状況やその時の課題を確認することになっていましたが、実際には、とても作業が速く進み、ミーティングの翌日にはメールで連絡をいただくペースでした。プロジェクトの後半はメールで確認作業を進めました。
プロボノワーカーは経験豊富な方だったのでどんどん引っ張って進めていただきました。はじめに、成果物のおおまかなイメージをお伝えしたところ、新たな課題が出てた場合は都度相談しましょう、ウェブ更新後の次のステップについては余裕があったらやりましょう、と進め方を提案いただきスタートしました。プロジェクト進行中は、団体から頼みすぎていないか、プロボノワーカーのオーバーワークになっていないかと心配しながら進めていました。
更新後の効果を実感しています
ユーザーにとって「見やすいウェブサイトにしたい」という想いを伝えていました。欲しい情報にたどり着きにくいという問題がありましたが、どう整理していいのかわからなかったところを、うまく交通整理していただいて、大変使いやすくなりました。
プロジェクトが完了して、ホームページが更新されるとすぐに変化として表れてきました。内外からのリアクションもあって効果を実感しています。
運営側もそうですが、利用者からも見やすくなったという声をいただいています。そのおかげで、会員も増えてきましたし、販売している書籍もさっそく何冊か売れました。メンバーだけでは見方が偏ってしまいがちなところを、プロボノワーカーからの助言は有難かったです。携帯でも見やすいウェブサイトにすることや多言語化の助言もあって英語のページも準備することになりました。
「新しいサイトいいですね」と言ってもらえるとメンバーのモチベーションがアップします。更なる情報発信、ミッションの達成に向けてとても有効だと思います。
プロジェクトが完了して、ホームページが更新されるとすぐに変化として表れてきました。内外からのリアクションもあって効果を実感しています。
運営側もそうですが、利用者からも見やすくなったという声をいただいています。そのおかげで、会員も増えてきましたし、販売している書籍もさっそく何冊か売れました。メンバーだけでは見方が偏ってしまいがちなところを、プロボノワーカーからの助言は有難かったです。携帯でも見やすいウェブサイトにすることや多言語化の助言もあって英語のページも準備することになりました。
「新しいサイトいいですね」と言ってもらえるとメンバーのモチベーションがアップします。更なる情報発信、ミッションの達成に向けてとても有効だと思います。
外部の視点をいただけるのが有難かったです
今回のプロボノワーカーの方には感謝しかありません。団体の皆さんにはぜひ機会があったらGRANTを使ってみてくださいとお伝えしたいです。エントリー前に参加者の方々とやりとりをする機能があるので活用してみるといいと思います。あえて言うとすれば、団体側の担当者は一人ではなく、複数の方がタスクシェアやミーティングに出られない時の調整、内部に向けた説明がやり易いかもしれません。
自分たち以外の視点をいただけたことが、この取り組みの素晴らしい点でした。プロボノワーカーの考える団体像を聞きながらプロジェクトを進めていくことですごく世界が広がったと思います。プロボノワーカーの方のお仕事にも役に立ったという感想いただいたので、お互いにWin-Winの関係になれたことが嬉しかったです。
※掲載内容は2021年4月取材時点のものです。
自分たち以外の視点をいただけたことが、この取り組みの素晴らしい点でした。プロボノワーカーの考える団体像を聞きながらプロジェクトを進めていくことですごく世界が広がったと思います。プロボノワーカーの方のお仕事にも役に立ったという感想いただいたので、お互いにWin-Winの関係になれたことが嬉しかったです。