全国のこども食堂を支援するNPO法人「むすびえ」の集計によると、2024年度の食堂数は全国で10866カ所となり、公立の中学校数（9265校）を上回るほどの数に増えています。みんなで食事を共にする時間を持つことに留まらず、参加するみんなの居場所、地域の多世代交流、社会参加の機会にもつながるなど、すでにいろいろな意味合いを持つこども食堂ですが、さらに、学びやキャリアの支援にもその役割を拡げていこうとする意欲的な団体を応援するプログラムが始まります。

まなび：学校での勉強だけでなく、生きる力をはぐくむための経験や知識を得ること。
キャリア：就労や職業経験だけでなく、個人の持つスキルや特性、知識、経験等を磨き、その人らしい生き方を見つけること。

対象は、新潟県上越市、香川県西観音寺市、大分県別府市で活動する３つのこども食堂です。各こども食堂が「学びやキャリア」の機会拡大を目指した活動をサポートします。

【プロボノワーカー】として、【新潟、香川、大分 3つのこども食堂　それぞれの新しい事業展開を応援！】に関してご協力いただける方を募集しています。
「学びやキャリア」の機会拡大を目指した活動を行うこども食堂の活動をプロボノで支援します。
※認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえとサービスグラントが協働で実施するプロジェクトです

・プロジェクト期間／支援団体数：2025年2月～5月（約4ヶ月）／3団体
・募集人数：9～12名（３～４名のチームでプロジェクトを行います）

▼参加募集中のプロジェクト（3件）

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（１）不登校など、困りごとを持つ子の親支援の現状は？外部調査隊を募集

・団体名（活動地域）：
清里いばしょベースCha-ya（新潟県上越市）

・プロジェクト概要：
2021年に首都圏から上越市清里区に子育て移住した代表が、「自然に人が集まりつながる多世代交流拠点」として空屋を改修し、2024年からこども食堂を開始しました。“清里いばしょベースCha-ya”として地域に場を開きながら、9月からは上越市内で子どもに向き合う現役教職員、保育士、フリースクールなど専門を持った7団体で「きみの学び応援団Lapsi-e（ラプシー）」を結成。”親の支援こそ未来の要”という重なる思いを起点に、まずは「不登校」「発達障がい」「ひとり親」など何らかの事情をお持ちの保護者が子どもに関する困りごと、学校には相談しづらい行き場のない悩みなどを無料で相談できる【KIKASETE】をスタートしています。

“いろいろあっても だれもがかがやける そんなみらい”を目指す大きなチャレンジに向け、今回は、保護者支援の先進事例について、調査・現状把握をご一緒いただける方を募集します。この団体は構成メンバーの専門の多様さから今後の事業シナリオは複数考えられる中、他団体事例の探求や、親支援を取り巻くファクトを集め、ラプシーの強みが最大化できる立ち位置や事業展開を見出す大切な判断材料を次の一歩に活かします。

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（２）10代の子たちの新しい居場所「kokoティーンズ」の情報発信

・団体名（活動地域）：
NPO法人ミュージックサポートネットワークぱぽぷぺぽ（香川県観音寺市）

・プロジェクト概要：
2011年に音楽の力で人々を元気にしようと設立された団体です。コロナ禍、こども食堂「みんなの広場koko食堂」を開始、食と音楽の居場所として活動を刷新しました。昨年の参加者は7000人を超え、高まるニーズに対して、体験機会の提供、整備した裏庭を活用した遊びの場の提供を行っています。そんな中、当初乳幼児や低学年だった子供たちが10代となり「自分たちの居場所がほしい」という声が聞こえ始めました。意見交換をしながら「koko駄菓子屋」といった活動や、静かに過ごせる場の整備を行ってきました。今後、10代の子どもたちの新しい居場所「kokoティーンズ」として更に活動の幅を広げていく予定です。

プロボノワーカーの皆さんには、「kokoティーンズ」の情報発信や、よりよい運営に向けたサポートをしてほしいと考えています。学校との連携により印刷物を配布することができます。そのため、まずは「kokoティーンズ」のコンセプトや活動を10代の子たちに伝えるためのパンフレットを作成したいです。団体のロゴやHPのデザインを担当しているデザイナーさんとの協働プロジェクトです。

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（３）今ある活動と資源の組み合わせから収益ポイント を発掘！ワクワクする事業計画づく

・団体名（活動地域）：
東山プレイファーム・プロジェクト　棚田ごはん（大分県別府市）

・プロジェクト概要：
大分県別府市東山の里山をフィールドに、畑仕事と子育てを一緒にしたい仲間が週末を中心に月2回程度集まり、畑で採れた野菜をその場で調理して食べる子ども食堂を開催しています。毎回20名程度が集い、その時々で味噌などの加工品づくり、羊毛フェルト、染め物の手仕事など、誰かの好きなことを活かした企画を軸に時間を過ごします。今年からは新たに築70年の古民家を借り、小中学生を対象としたフリースクール開始の準備が始まるなど、居場所、学びの機能がさらに拡張していきそうです。
現在はスタッフ全員がボランタリーベースの活動ですが、今後の安定的な事業運営に向け、今回のプロジェクトでは、手仕事の商品販売といった現在の活動の更なる工夫や、農家、養蜂所、エミュー牧場など近隣のネットワークとの連携による具体的なアイディアの創出など、団体としての収益ポイントの発掘およびワクワクする事業計画づくりをご一緒いただける方を募集します。多様な視点から、こども達の生きた学びの機会づくりと今後の収益化の可能性を一緒に検討できればと思います。

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・こども食堂に関心を寄せる方
・課題整理や事業実施に向けて、団体の思いも汲み取りながら解決を図れる方
・調査や事業計画策定、デザインなどのご経験がある方（団体によって、プロジェクト内容が異なります。概要は上記「プロジェクト概要」をご参照ください）

※ご参加にあたって
今回は各プロジェクト3名程度のチームで取り組みます。
お一人が参加できるプロジェクトは1つです。
応募の際には、ご希望のプロジェクトについて明記してください。
複数のプロジェクトを希望いただくことも可能です。その際は、希望順をお書きください。

万が一、応募者多数の場合にはご希望に添えない可能性はあります。
団体との打合せ・チームミーティングは、オンラインでの活動がメインとなりますが、現場に訪問いただける方を優先とさせていただきます。

プロジェクトへの参加にあたっては、以下の日程で実施されるオリエンテーション・キックオフミーティングへの参加をお願いします。

① 事前オリエンテーション
　・プロジェクトメンバー同士の顔合わせです。本プロジェクトの進め方や、支援先団体情報の詳細をお伝えします。
　・2025年2月7日（金）19:30-21:00（オンライン開催）

②キックオフミーティング
　・支援を担当する団体との顔合わせです。
　・2026年2月15日（土）10:00-11:30（オンライン開催）
ご調整をよろしくお願いします。