PROFILE
NPO法人はみんぐ南河内は、2016年に法人化。大阪府の南河内エリアで管理栄養士を中心に活動している団体です。食に関わる専門家が中心となり、地域の栄養支援の取り組みから、食育や啓発活動まで幅広い活動を行っています。赤ちゃんからお年寄りまで、その人らしく暮らせるまちづくりを目指しています。
地域で栄養支援を行っている管理栄養士の団体です
2016年にNPO法人はみんぐ南河内を立ち上げました。「食べる喜びを暮らす喜びへ~いただきますのお手伝い」を理念に活動している団体です。それ以前から管理栄養士を中心に地域の栄養支援に取り組んでおり、現在は大阪府の南河内エリアで、市町村と連携した介護予防の総合事業を中心とした栄養支援を行っています。
NPO法人として、地域貢献の一環として食育や啓発活動にも力を入れ、今後増加が見込まれる在宅療養者の家族支援や、健康寿命の延伸を目的とするつながりの場としての食材配布事業、こども食堂なども実施しています。
団体の特徴は、管理栄養士だけでなく地域住民や医療・介護の多職種が関わっている点です。現在は約30人の会員、ボランティアの方々や食材配布事業を担う地域の実行委員会と協力しながら活動を続けています。
私はもともと特別養護老人ホームなどの福祉施設で管理栄養士として働き、そこで精神障害者のヘルパー事業などに携わる中で、糖尿病で苦労される在宅の方が多い現状を知りました。地域での栄養支援の必要性を感じていましたので、子どもが小学生になった際の「小1の壁」でやむを得ず施設から退職した後は、ヘルパー業務や地域活動を通じて管理栄養士の存在を広めてきました。
その後は、仲間や地域の方々に恵まれ、介護予防の総合事業の開始という好機もあり、地域で管理栄養士が身近な支援者として認識されるようになるために法人化し現在に至っています。
NPO法人として、地域貢献の一環として食育や啓発活動にも力を入れ、今後増加が見込まれる在宅療養者の家族支援や、健康寿命の延伸を目的とするつながりの場としての食材配布事業、こども食堂なども実施しています。
団体の特徴は、管理栄養士だけでなく地域住民や医療・介護の多職種が関わっている点です。現在は約30人の会員、ボランティアの方々や食材配布事業を担う地域の実行委員会と協力しながら活動を続けています。
私はもともと特別養護老人ホームなどの福祉施設で管理栄養士として働き、そこで精神障害者のヘルパー事業などに携わる中で、糖尿病で苦労される在宅の方が多い現状を知りました。地域での栄養支援の必要性を感じていましたので、子どもが小学生になった際の「小1の壁」でやむを得ず施設から退職した後は、ヘルパー業務や地域活動を通じて管理栄養士の存在を広めてきました。
その後は、仲間や地域の方々に恵まれ、介護予防の総合事業の開始という好機もあり、地域で管理栄養士が身近な支援者として認識されるようになるために法人化し現在に至っています。
大阪ええまちプロジェクトとの出会い
私たちは栄養の面での専門職ですが、専門分野以外は不慣れなところや知らないことが多く、栄養管理以外のことは苦手としています。ホームページの作り方もわからなかったので、2022年に大阪ええまちプロジェクトに応募し、プロボノチームの皆さんと「ウェブサイト制作のプロジェクト」に取り組み、ホームページを整えました。
素晴らしいホームページが完成し、その制作過程は完成以上に大きな喜びと学びをもたらしてくれました。特に、プロボノの皆さんが、地域の中で私たちの団体がどう見えているのかを客観的に知るために、さまざまな方にヒアリングしてくださったことが印象に残っています。
それ以来、大阪ええまちプロジェクト(以下、ええまち)は「何か困ったことがあったら相談しよう」と思える心強い存在となりました。
素晴らしいホームページが完成し、その制作過程は完成以上に大きな喜びと学びをもたらしてくれました。特に、プロボノの皆さんが、地域の中で私たちの団体がどう見えているのかを客観的に知るために、さまざまな方にヒアリングしてくださったことが印象に残っています。
それ以来、大阪ええまちプロジェクト(以下、ええまち)は「何か困ったことがあったら相談しよう」と思える心強い存在となりました。
GRANT活用のきっかけ
私たちは在宅療養されている方々のために、介護食のレシピ動画づくりに取り組んでいました。しかし、想像以上に難しく、質の高い動画に仕上げるにはどう工夫すればよいのか悩んでいました。
行政の勉強会でホームヘルパー向けに調理講座を行ったこともありましたが、ヘルパーのみなさんはとても忙しいこともあって参加できる方が少なく、嚥下障害などコツが必要な調理を直接伝える機会は限られていました。訪問での栄養食事指導は個別性が高く、実働件数が限られていますので、5〜10分程度の動画で共通するようなテクニックを広く伝えることができれば有効な支援になると考えていました。
上記の内容について、ええまちのスタッフに相談したところ、すぐにGRANTを紹介いただきました。
行政の勉強会でホームヘルパー向けに調理講座を行ったこともありましたが、ヘルパーのみなさんはとても忙しいこともあって参加できる方が少なく、嚥下障害などコツが必要な調理を直接伝える機会は限られていました。訪問での栄養食事指導は個別性が高く、実働件数が限られていますので、5〜10分程度の動画で共通するようなテクニックを広く伝えることができれば有効な支援になると考えていました。
上記の内容について、ええまちのスタッフに相談したところ、すぐにGRANTを紹介いただきました。
動画編集のプロジェクトを立ち上げました
動画の撮影については自分たちで何とかできたのですが、魅力的に見せることが難しくどうしたらいいのか悩みがありました。
この課題を解決するために、2023年の夏に「介護職レシピの動画編集」のプロジェクトを立ち上げて募集することにしました。
ゆくゆくは団体内で動画編集ができるようになりたいという思いがあり、そのためのお手本となる動画を1本作っていただきたい、それを雛形に自分たちで編集できるようになることを目指したい、こうした意図を募集記事にも盛り込みました。
また、ヘルパーのみなさんが自宅でこの動画を見て「ちょっとやってみよう」と思える内容にしたいという思いがあり、伝えたいことが多くなって動画が10分程度と長くなりがちな点も気になっていました。適切な動画の長さについてもアドバイスをいただきたいという思いもありました。
プロジェクトでは、私たちが撮影した素材をお渡しし、今後の参考になる動画の作成と編集のポイントのレクチャーを依頼することを想定し募集記事を準備しました。
この課題を解決するために、2023年の夏に「介護職レシピの動画編集」のプロジェクトを立ち上げて募集することにしました。
支援募集記事:介護職レシピの動画編集
ゆくゆくは団体内で動画編集ができるようになりたいという思いがあり、そのためのお手本となる動画を1本作っていただきたい、それを雛形に自分たちで編集できるようになることを目指したい、こうした意図を募集記事にも盛り込みました。
また、ヘルパーのみなさんが自宅でこの動画を見て「ちょっとやってみよう」と思える内容にしたいという思いがあり、伝えたいことが多くなって動画が10分程度と長くなりがちな点も気になっていました。適切な動画の長さについてもアドバイスをいただきたいという思いもありました。
プロジェクトでは、私たちが撮影した素材をお渡しし、今後の参考になる動画の作成と編集のポイントのレクチャーを依頼することを想定し募集記事を準備しました。
自分たちだけではわからなかったことを知る機会に!
募集記事を公開したところ2人が手を挙げてくださり、最終的には1人にお願いしました。スキルの違いということはなく、お仕事が福祉関係で私たちの活動をしっかり理解してくださると感じた方にご依頼することにしました。お2人は全く違うアプローチをご提案くださり、どちらからもありがたい助言をいただき感謝しています。
プロジェクトは、素材となる撮影データをお渡しして約1か月で完了しました。動画編集アプリ「VLLO(ブロ)」を紹介していただき、たいへん使いやすいデザインのアプリで迷わず作業することができるようになりました。また、適切な長さの動画にするために「すべてを動画にしなくても、文字で説明することを検討しても良いと思います」というアドバイスもいただきました。
当初は、この経験をもとに自分たちで動画を作って順次公開していく予定でしたが、ちょうど調査研究をご一緒している大学の学生さんが「動画編集をやります」と言ってくださり、今はお任せしています。
動画の公開時期はまだ決まっていないのですが、プロジェクトで学んだやり方できちんと整えてから公開する予定で、現在はその準備を進めているところです。
支援してくださった方は動画編集のアプリを紹介してくださいましたし、支援には至らなかった方からも参考になる書籍を教えていただいてさっそく購入しました。動画制作の環境を整える方法など、自分たちだけではわからなかったことを教えていただけてとても良い経験になりました。
プロジェクトは、素材となる撮影データをお渡しして約1か月で完了しました。動画編集アプリ「VLLO(ブロ)」を紹介していただき、たいへん使いやすいデザインのアプリで迷わず作業することができるようになりました。また、適切な長さの動画にするために「すべてを動画にしなくても、文字で説明することを検討しても良いと思います」というアドバイスもいただきました。
当初は、この経験をもとに自分たちで動画を作って順次公開していく予定でしたが、ちょうど調査研究をご一緒している大学の学生さんが「動画編集をやります」と言ってくださり、今はお任せしています。
動画の公開時期はまだ決まっていないのですが、プロジェクトで学んだやり方できちんと整えてから公開する予定で、現在はその準備を進めているところです。
支援してくださった方は動画編集のアプリを紹介してくださいましたし、支援には至らなかった方からも参考になる書籍を教えていただいてさっそく購入しました。動画制作の環境を整える方法など、自分たちだけではわからなかったことを教えていただけてとても良い経験になりました。
丁寧なサポートと使いやすい仕組みでスムーズな進行!
今回のプロジェクトは動画制作に困っていたのでええまちのスタッフに相談したところ、GRANTを使う方法を提案していただき、整えられた線路に乗せてもらったように思います。実際、走り出すと「各駅に到着のたびにやるべきこと」が整理されていて明確に見えていたので、とても理解しやすく迷わず進めることができました。
また、ええまちのスタッフがGRANTの使い方をサポートしてくださったことはとても心強く感じました。最初から自分たちだけで進めていたら、仕組みもわからず戸惑っていたと思います。
GRANTは私たちにとって、これまで経験のないタイプのコミュニケーションだったので最初は全体像をつかむのが難しかったです。でも、ええまちの方には、仕組みや具体的な操作方法を丁寧に教えていただき、さらに登録やプロジェクトの進め方まで伴走してサポートしてくださいました。実際に動き出せる段階まで一緒に進めていただき、最後は「ここから先は自分たちで」と背中を押してもらう形でしたので、安心して進むことができたとても良かったと思います。
プロジェクトのスタート後は、メッセージのやり取りがテンプレート化されていて返答すべきことがすぐに把握でき助かりましたし、進捗が一目でわかるデザインは使い始めるとすぐに便利だと感じました。
最初は戸惑うこともありましたが、全体像がつかめてくるとスムーズに進められるようになり本当にありがたかったです。
日頃の業務が忙しくGRANTのリズムに乗りきれない時もありましたが、サポートのおかげで無事に進めることができました。
また、ええまちのスタッフがGRANTの使い方をサポートしてくださったことはとても心強く感じました。最初から自分たちだけで進めていたら、仕組みもわからず戸惑っていたと思います。
GRANTは私たちにとって、これまで経験のないタイプのコミュニケーションだったので最初は全体像をつかむのが難しかったです。でも、ええまちの方には、仕組みや具体的な操作方法を丁寧に教えていただき、さらに登録やプロジェクトの進め方まで伴走してサポートしてくださいました。実際に動き出せる段階まで一緒に進めていただき、最後は「ここから先は自分たちで」と背中を押してもらう形でしたので、安心して進むことができたとても良かったと思います。
プロジェクトのスタート後は、メッセージのやり取りがテンプレート化されていて返答すべきことがすぐに把握でき助かりましたし、進捗が一目でわかるデザインは使い始めるとすぐに便利だと感じました。
最初は戸惑うこともありましたが、全体像がつかめてくるとスムーズに進められるようになり本当にありがたかったです。
日頃の業務が忙しくGRANTのリズムに乗りきれない時もありましたが、サポートのおかげで無事に進めることができました。
GRANTは団体の視野を広げるまたとない機会となりました
日ごろ出会えない方々と関わることで、自分たちの発想を大きく広げてもらえると感じます。必要な支援や、自分たちが困っていることに対して具体的なアプローチをいただけるだけでなく、やはり「出会い」がとても大きいですし、「ああ、そうか」と思える、視野を広げてもらえるありがたい機会です。
私たちは地域を支援する団体で、支援の現場ではさまざまな見方や視点を持つことがとても参考になります。GRANTと出会うことで、困りごとの解決以上に大きな学びや刺激をもらえるので、活用しないと損だと思います。
私たちの団体は医療や介護の専門性がある反面、世間知らずになりがちなところもあります。その中で、団体活動を支援してくださる方々からいろいろな視点で刺激をいただけるのは、本当にありがたいことだと常々感じています。感謝しかありません。ありがとうございました。
私たちは地域を支援する団体で、支援の現場ではさまざまな見方や視点を持つことがとても参考になります。GRANTと出会うことで、困りごとの解決以上に大きな学びや刺激をもらえるので、活用しないと損だと思います。
私たちの団体は医療や介護の専門性がある反面、世間知らずになりがちなところもあります。その中で、団体活動を支援してくださる方々からいろいろな視点で刺激をいただけるのは、本当にありがたいことだと常々感じています。感謝しかありません。ありがとうございました。