【開催レポート】
「GRANTアワード2023」 受賞者との交流イベント
開催日時:2023年 7月 12日(水)13:30-15:00
開催方法:オンライン(Zoom)
プログラム:
1 GRANT及びアワードのご紹介
2 受賞者発表とトークセッション
当日は受賞者の中から下記の皆さまにご登壇いただき事例紹介を行いました。
[個人部門] 最多参加賞 福永圭佑さん
[団体部門] 最多活用賞 NPO法人ソンリッサさま
[コーディネーター部門] ベストコーディネーター賞 デジボノ<DIGITAL x PROBONO>さま
3 交流タイム
参加者部門 ※「最多参加賞」は、年間の参加回数が最も多い参加者に贈呈する賞です。福永さんの実績は20件で昨年に続いての受賞です。
昨年度に続いての受賞で大変喜んでおります。パズルや謎解きが好きですが、今の一番の趣味はGRANTになっています。これまで参加したプロジェクト件数は完了と実施中のものを合わせると38件です。「デジタル系」の活動がメインで、それ以外は「デザイン系」と「旅系」に分類できます。
デザイン系は、ビジュアル面もありますし、企画書作成や補助金の申請などにも携わっています。企画の背景や目的を団体さんがまとめきれない場合など、コンセプトメイキング的なことをデザイン思考の知見等を活かして支援しています。
具体例として、NPO法人エンリッチさんの事例をご紹介します。孤独死を防ぐためのLINEサービスを皆さんにお伝えするためのリーフレットが欲しいという内容でした。孤独死と聞くと高齢の方が対象と思い、最初は文字を大きく迷いにくいデザインを考えました。しかし、実は孤独死は50代以下の現役世代でも多く発生しており、かつ、高齢者が対象であっても、ご本人というよりはご家族に伝えることが多いと伺いました。そのため、伝えるべき事がしっかりとリーフレットに載っていて、渡した後でゆっくり読んでもらえることが大事だということをご説明いただき、私も納得感を持って成果物を仕上げることができました。
いままではデジタル系を重視して進めてきましたが、コロナ規制も緩和されてきたので、これからはリアルな旅系プロジェクト(ふるさとプロボノ)にも取り組んでいこうと思っています。
本業はやらなきゃいけないこと(must)の比重が高いですが、GRANTはやりたいこと(want)を優先してプロジェクトを選べるのが特徴です。募集している案件の中からやりたいことをやって、自分ができること(can)を広げながら、本業のmustで対応できることが増えていく。そうやって活躍の場が広がっていくのがGRANTの正のスパイラルです。自身を高めるために、カジュアルに社会課題と出会う場として活用するのがGRANTを楽しむコツです。
杉山良子さん(ニックネーム:RSさん)
すべてデジボノのチームとして参加しました。一人でGRANTに参加する勇気はなかったのですが、仲間と一緒に、短期間でいろんな団体さんのいろんな課題解決の過程に立ち会えたのは、視界が広がる貴重な時間でした。個人としてできたことは微々たるものなので、デジボノみんなで受賞したいと思います!
信田眞宏さん(ニックネーム:だっしーさん)
東京と熊本、直接会わずに映像作品を作ったのは初めての経験でした。撮影は現地の学生さんにアングルや録音の方法、インタビューの仕方などを説明してお願いし、編集は東京で行いました。長期間かつリモートゆえのテンションの保ち方など難しい面もありましたが、コロナの時代に活かせる良い経験になりました。
私たちは群馬県の前橋を中心として、高齢者の孤立、孤独を笑顔に変えることを目的とし、主に訪問の事業や高齢者の方の居場所づくりや地域企業向けの研修事業などを実施している団体です。
地域に入っていくために高齢化率の高い市内の団地に事務所を移した時、外から見て何の団体か分からないという課題がありました。その時に事務所の看板を作りたい、団体を地域の人に知ってもうためにTシャツを作りたい、困りごとを解決する御用聞きのチラシを作りたいということでプロジェクトを立ち上げたところ、全部を最多参加賞の福永さんにサポートしていただきました。福永さんは僕の抽象的な話や想いを聞いて、丁寧にスピード感を持って支援してくださって、GRANTってめちゃくちゃ使いやすいっていう印象につながりました。
その後は、企業で経営企画をされている方に助成金の申請を、プロのデザイナーの方に団体のチラシをお願いしました。ファンドレイジングを考えた時は資金調達の経験がある方がサポートしてくれました。本当に様々なプロボノの方に支えていただいて、GRANTのおかげでめちゃくちゃ事業が伸びたなというのが正直なところです。使い始めた頃は、常勤は僕一人でパートさんやボランティアの方でなんとか回してたんですけれども、今では常勤の方も4名になり、加えてGRANTでお世話になった方が僕らの法人の理事になってくださっています。
プロジェクト完了後も、みなさんとつながっていますし、メールで尋ねると教えてくださるので、僕だけじゃなく僕の周りのスタッフもすごくありがたく思っています。福永さんがデザインした看板がある拠点では、独居の80歳くらいの高齢者が6、7人は自然と遊びに来てお茶飲みしたりスマホの講座を受けたりしています。
周りのスタッフや地元の方の力だけではなかなかできないことや、僕が相談に乗って欲しいことにいろんなご意見いただけるので学びになります。みなさんとフラットに仲良くお話することが楽しいですし、法人としても成果にも結びついています。最多活用賞をいただいてありがたい気持ちです。今後も活用させていただきたいと思います。
何度も助けていただき、本当にありがとうございました。とても自力ではできないと困っていたことを、ボランティアでこんなに助けてくれる方がいるんだといつも驚いています。色々と事業の状況や課題が変わる中で、その都度必要なことを相談できてありがたいです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
元気応援くらぶ団体運営支援会議の企画運営アドバイス ほか合計3件
団体運営支援チームはコロナ禍で急遽月1回のオンライン会議を通じて「元気応援くらぶ」(80以上ある松戸市独自の"通いの場”)の情報を収集するようになりました。多くの「元気応援くらぶ」の活動内容の詳細、様々な問題を知り、団体運営支援チームとしてプロボノ支援の提案で問題解決に繋がったことは本当に喜ばしいです。
9月開催の「親子で楽しむ・あそぶ」イベントのチラシの作成 ほか合計3件
このたびは思いもかけない「GRANTアワード2023団体賞」をいただけるとのこと、まだ半信半疑ですが、貴法人の皆様やプロボノの皆様の的確で温かなご指導のおかげで受賞しましたので、皆様とともに、受賞を喜びたいと思います。本当にありがとうございました。これからも、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
このたびは「斬新賞!」を頂き、ありがとうございます。私達にとっても斬新な課題でしたが、サービスグラントのオンラインセッションでアドバイスを頂き、解決への道へ歩を進めることができました!プロボノの皆さんの温かいお気持ちとご提案に、私達はいつも勇気と元気を頂いています。これからも、ご支援をよろしくお願いいたします。
子ども食堂で提供できるメニューの考案
この度は、素敵な特別賞を頂き誠にありがとうございます。月に一回開催している「子ども食堂」で、毎月決まったメニューではなくフードバンク等から頂いた食材等で「一汁三菜」を心掛けているのですが、メニュー考案に行き詰まり切実な思いで登録させて頂きました。このような嬉しい結果に驚いています。
折り紙の折り方手順を動画撮影してください
今回、表彰の対象になりましたこと、驚くと同時にうれしく、お礼申し上げます。プロボノという言葉を知らなかった私が、ワーカーさんに助けられながら、折り紙の折り方や言葉の説明などの入った動画を仕上げることができました。団体の活動を進めていく上で、大きな支援の力となって下さることを実感しました。有難うございました。
デジボノ<DIGITAL x PROBONO>さま
デジボノはデジタル×プロボノの略です。デジタル系の課題解決に特化したプロボノのチームで、約20人のメンバーが活動しています。団体さんにはデジタルを活用して社会的インパクトを最大化していただきたい、プロボノもデジタルのスキルを身に付けながら楽しく取り組もうっていうコンセプトです。団体さんは様々な社会課題に対峙されている中でデジタルの部分は共通した課題が多いと思っていました。そこで4名のメンバーが中心に立ち上げたのがデジボノです。課題に対する解決策を定型化して展開するというコンセプトで団体さんの支援を行い、著名なクラウドのサービスを使うことで、プロジェクトが終わった後も団体さんが自分たちで使い続けられるような形で支援することを心がけています。
活動内容は大きく三つありまして、GRANTを活用してコーディネートをしながら自分たちでもプロジェクトを支援することをメインの活動としてやっています。二つ目は団体さんの課題を整理しながらGRANTの募集要項を作るところを支援しています。三つ目は、複数の団体さんを集めたワークショップです。去年はデジタル活用事例として、支援した団体さんと対談形式のセミナーを4回実施しました。YouTubeに配信が残っているのでぜひ見ていただければと思います。
デジボノの強みは、マッチングしなかったらメンバーが手を挙げて支援することです。ここがほかのコーディネーターと異なる特徴と思います。現在登録している団体数は14で完了実績は19件、フォロワーは111人です。メンバーは普通のビジネスマンですが、デジタルに特化して分かりやすくっていうところが受け入れられて数が伸びてると思います。指標として、団体数とプロジェクト数とフォロワーの三つを考えていて、魅力的なプロジェクトが増えていけば、フォロワーがどんどん増えてマッチング率が上がっていく、ポジティブなスパイラルを作り出せるんじゃないかなっていうふうに思っています。
メンバーからはデジボノに参加してよかったという声を聞いています。参加することで新しいスキルを身に付けると、それが本業でも活きるので非常に学びが多い。プロボノを通じてチャレンジする貴重な場になっています。だから団体さんは、遠慮なくどんどんデジボノに案件を上げていただいて、ガシガシ支援を受けていただけると、プロボノに参加している方も嬉しいのではないかと思います。
お助けマッチングプロジェクト@豊能町さま
サービスグラントさんのお手伝いもあり何とか『お助けマッチングプロジェクト@豊能町』を立ち上げることができました。当初は説明会に誰も参加者がいないかもしれない…。プロジェクトが立ち上がってもお手伝いしてくださる方が誰もいないかも…。などと心配をしていましたが、蓋を開けてみれば多くの団体、プロボノの方にご協力いただけたことに大変感謝しています。またご参加いただいた方も今まで社協と関わりが無い全く新しい方の参加もありとてもワクワクするものでした。これからもこの仕組みを通じて新しい出会い、そして誰もが住みよい町『豊能町』となるようにがんばっていきたいと思います。
まちの腕きき掲示板(稲城市)さま
今回、特別賞を授与いただき、大変嬉しく思っております。「自治会における担い手不足」を課題とする中で、「出来るところからやってみよう」と手探りでのスタートとなりましたが、何よりも「新しいことにチャレンジする自治会」が多かったことが今回の実績に繋がったと思います。今後も自治会に寄り添った細やかなサポートを継続していきたいです。
信州高山村観光協会さま
2020年に私たち自身がふるさとプロボノを経験しました。その時成し得たことや出会ったワーカーさんとの“その後”も含めた繋がりをほかの方(団体)にも体験してほしいという想いでコーディネーターをやらせてもらっています。まだ2プロジェクトではありますが輪が広がっていく感じがたまりません。今後も楽しみながら繋げていきたいと思います。