南正雀まるっと。は、2019年6月に吹田市の「ふれあい交流サロン事業」の補助金を受けて開始した多世代交流サロンです。市の中央に集まる行政サービスにアクセスしづらかったり、吹田市の6ブロックで一番高齢化率が高い地域(29.8%)ですが、喫茶店やコミュニティサロンなど人が集う場が少ないという状況です。
自治会離れが進み地域住民同士のつながりの希薄化などが見られ、そのために多くの高齢者が生活などに不安を感じています。そこで、気軽な地域の集いの場として、活動を開始しました。週3回開催で、スマホ・健康・趣味の講座や介護予防体操を定期的に実施、100円で飲み物を提供することで、高齢者がフラッときて、たわいもないおしゃべりができる場となり、仲良くなった地域の仲間同士でのつながりも生まれています。また、フードパントリーの開催等を通して、子育て中の方など多様な世代の利用機会を生む工夫をしています。令和4年度からは年に一度、「まるっとマルシェ」を地域会館や隣接の公園を会場に開催。地域のお店や会社、地域包括支援センターや福祉事業所などの協力も得て多世代が楽しめる地域活性化イベントを続けています。
日々のサロン運営や年に一度のまるっとマルシェはなんとか今のこのペースでやっていけそうです。次は自主事業を考え、実行すること。その事業は、シニアだからこそ光る(はまる)ような、得意を活かしてできることや、無理なく続けられることを考えたいです。この事業がしっかりと定着すれば、まるっと。に集まる地域のアクティブシニアの方々が生きがいやりがいを持ちながら胸を張って、まだまだ続く地域での生活を元気に保ち続けることができると思っています。
【プロボノワーカー】として、【高齢者が可能な自主事業の提案と長期計画•短期計画の整理。】に関してご協力いただける方を募集しています。
団体スタッフの構成はシニアスタッフが半数以上の40代~80代で、みなNPO運営については素人です。団体が発足してからこの5年間、明確な計画立てをせぬままに、勢い&行き当たりばったりで活動をしてきました。今みんなが元気なうちに自主事業を考え・実行できるように準備をして、組織の頑丈な基盤づくりにつなげたいです。
そのためには短期・中期・長期計画やビジョンボードなどをしっかりとチームで考え整理することで、活動の速度や目標を明確にし、近づけるようにしたいと考えています。
わたしたちは「集ってしゃべって笑って」を合言葉に、希薄化している地域の繋がりを、人と人の助け合いや寄り添う力を持って、コミュニティの力で安心して生活しやすい町へとしていこうと活動している団体です。まるっと。の活動理念に賛同し、協力してくださる企業や病院、学校などは年々増えており、これからまだまだ活動の幅を拡げていきたいと思っています。わたしたちの想い・考えを聞いて整理しまとめてくださる方、高齢者の特性を理解してくださる方、または高齢者関係のお仕事のコンサルティングなどをされていた方、アナログ人間ばかりでも忍耐強い方・・・!ぜひぜひよろしくお願いいたします。
ホームページ | https://marutto-salon.org/ |
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非営利活動で「稼げる」自主事業、というと何か矛盾しているように思う方もいるかもしれませんが、活動を続けるための資金を健全に得ることは持続可能な運営のためには必要です。
なかでも、高齢者の居場所事業は、そこに参加する高齢者にとってすでに健康づくりにも役立っているのですが、役割を持って参加する要素が加わることで、より心身ともに健康につながる、という調査もさまざま出てきています。
参考:大阪ええまちプロジェクト 大交流会 2024 基調講演
「社会疫学」から見る 地域のつながり 支え合い
https://eemachi.pref.osaka.lg.jp/2024/04/12058/
ぜひ、まだ多くないこの「高齢者の就労」の視点を取り入れてみたい、というこのプロジェクトへ、関心ある皆さんの支援がつながりますように。


