1994年に農家2軒が町の人たちに参加を呼びかけて活動を開始しました。都市と農山村の住民がともに汗を流し、ともに語り、持続的な暮らしを考えていく場をつくることを目指しています。週末になると家族連れが集まり、棚田での米づくりや間伐や下草刈り等の森林整備を行うほか、1997年からは国内外からボランティアが集い、環境保全活動に取り組む国際ワークキャンプ事業を行っています。また、2012年の豪雨災害の折には、これまでの活動経験を活かし、被災した農地の復旧といった災害支援に取り組みました。ほかにも企業ボランティアの受け入れ、障がい者施設との森林整備活動等と様々な方と連携して活動を行っています。
「山村の暮らしを見直し、山村の環境を守りたい。」
福岡県八女市黒木町笠原地区の2軒の農家と都市住民1家族が中心となり、1994年に任意団体として発足した山村塾は、棚田や茶畑、森林といった農山村の豊かな自然環境を守ること目指して、環境保全型農業や森づくりの活動に取り組んできました。稲作コースと山林コースという2つの現場での活動を主軸として、親子で気軽に参加できる体験からチェーンソー研修などの専門的な研修まで幅広いプログラムを展開。週末になると老若男女問わず、家族連れも含めて約80家族の都市住民が農家に集い、ともに農作業や山仕事に汗を流しています。
また、棚田で特別栽培米(農薬および、化学肥料を通常の栽培方法の半分以下に抑えて栽培したお米)作りに取り組む8軒の農家が参加する「笠原棚田米サポータープロジェクト」を通じて、お米の作り手と食べて支援するサポーターが一緒になって、美しい棚田の景観を守り、次世代に引き継ぐ取り組みも進めています。
こうして、都市と農山村の垣根をできるだけなくしながら、一緒に里山の自然・環境を守る未来に向け、現場での活動を拡大させる中で次なる挑戦と捉えているのが薪銀行の立ち上げと運営です。
薪銀行は、山林コースの活動から派生したプロジェクトで、キャンパーや薪ストーブユーザー、焚き火をしたい方など、薪を使う人に会員になってもらい、会員は、乾燥したすぐ使える薪の融資を利用できる、使った分はみんなで一緒に協力をして薪づくりを行い、薪銀行に戻していく仕組みのことです。体力が落ちた高齢者や、薪使いの初心者など、ひとりで調達が難しい方でもスムーズに薪を手に入れられる環境を整えることで、森林資源を活用し、化石燃料の消費を減らす暮らしを送る人が増えて欲しいと考えています。
【プロボノワーカー】として、【森林資源の利活用を支える薪銀行、再スタートの参謀を募集】に関してご協力いただける方を募集しています。
この薪銀行の取り組みは、実は2度目の再チャレンジ。
2019年末から2020年に山村塾の薪づくりコースとしてトライアルを実施したことがありました。その後、継続的な活動への展開するに当たって、リソースを充てることができずにいましたが、改めて、この冬からのモデル事業として、リスタートさせたいと考えています。
山村塾が目指す未来への具体的な手段として、薪を使う人を増やしながら、一緒に薪も作っていく。この薪銀行の仕組みを対外的にも紹介できるよう、会員が受けられるメリットの整理や薪の価格設定の妥当性、月1程度、会員が集って一緒に薪の生産活動を行うためのプログラムの組み方など、事業設計全般の基礎固め、動き出しを外部の客観的な立場から応援、支援いただける参謀メンバーを募集します。
まずはトライアルとして5組程度の会員募集を行い、試しながら固めていく方針なので、まずは枠組みを整理したり、参加者にとって必要な情報が過不足なく整った状態にすることを目指して協力をいただけたらと思います。
呼びかける対象はまずは80家族にのぼる会員や、Facebookやウェブサイトをみてくださった非会員の方からスタートし、10月-11月頃から薪づくりの実地体験もスタートできればと考えています。
環境に配慮した生活、循環型社会、自然エネルギーなどのキーワードに関心がある方、自然や森林が好きな方。
キャンプなどで薪をよく使う方、ウッドボイラーのユーザーなど森林資源の活用を生活の一場面で実践されている方。
薪ストーブの暮らしに憧れているけれど、自分だけでは難しいなと悩んだり諦めかけている方。
会員サービスなど新規サービス開発・設計のご経験がある方など、薪銀行の実装にご関心をお持ちの方のご参加をお待ちしています。
所在地 |
〒
834-1222
福岡県八女市黒木町笠原9836-1 |
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ホームページ | https://sansonjuku.com/ |
SNS | |
関連情報 |
・NPO法人サービスグラントからのご案内:
本プロジェクトは、農林水産省「農山漁村振興交付金(地域活性化対策(農山漁村関わり創出事業))」の採択を受けた事業となります。
【エントリー条件】
①福岡県八女市以外に居住する、日本国籍又は永住権を有する60歳未満であること
②2泊3日以上の現地滞在が可能であること(半日以上の農林水産業の作業体験を含む)
③プロジェクト期間は1カ月以上の設定ができること
【交通費・現地滞在費】
現地滞在の移動にかかる費用(現地までの交通費、地域内の移動費)と現地宿泊費(1泊あたりの上限は税込1万円)の総額の8割を上限に、1人通算4回、合計15万円(税込)までNPO法人サービスグラントがサポートします。詳細はプロジェクト成立時に、サービスグラントよりご案内します。
参加者および、生計を一にする親族、同性婚・事実婚等のパートナー1名まで現地滞在費サポートの対象になります。ただし、 農林水産業の作業体験等の現地活動への参加、プロボノ活動への協力が条件(個人ではなく、家族チームでの参加)です。現地滞在へのお子様の同伴も可能ですが、現地滞在費のサポートは対象外となります。
※なお、多様な参加者との関わり創出の観点から、2023年度「ふるさとプロボノ」プロジェクトへのご参加は1人1プロジェクトとさせていただきます。